会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

生き物を飼う理由

私は社会人になってから現在まで、なんらかの形で生き物を飼っていたと思います。


子供の頃はカブトムシやクワガタ、これは男の子のステイタス的な部分もあったと思います。角が立派な生き物は、それだけで男の子にとってワクワクを増幅させるものがあるみたいです。


それと、自分でお金を使えるようになってからは熱帯魚を飼うようになりました。水槽セットを買って来て、ネオンテトラを飼いました。ネオンテトラは鮮やかなブルーとレッドのラインが強烈で、これを群泳させるとそれは見事でした。まるでアマゾン川の深淵を覗き見るようでした。


ネオンテトラは入って来たときは、その美しさと希少性から、1匹1万の値が付いていたそうです。とんでもない額ですが、それぐらいの価値はある魚だったと思います。いまでは恐らく1匹100円しないでしょう。この魚に対する評価としては不当に思えます。


それから、犬を飼いました。犬は子供の頃から飼いたかったのですが、家族からのダメ出しもありなかなか飼えませんでした。初めて飼ったのは36歳ぐらいだったと思います。


その犬は推定年齢5歳ということで、所謂多頭飼育の保護犬です。品種は雑種で、犬でさえあればよかった自分としてはピッタリでした。過酷な環境で飼われていたのでわがままもいわずに大人しくしていました。


その犬は性格も穏やかだったのですが、劣悪な環境で飼われていた代償として、フィラリアに罹っていました。最初からウチに来ていれば、と思ったのですが、そんなことを考えても仕方ありません。あとは余生を全うして貰いたい、と思いました。


その犬は17歳まで生きました。心臓を患っていた犬としては長生きした方ではないかと思います。


そしてその後にニワトリを飼っています。ニワトリはユーチューブで動画を見て飼いたいと思いました。いまもまだ飼っています。


長くなりましたが、生き物を飼う理由として、その生き物が健やかに育ち、幸せそうにしているのを見ていると、気持ちが穏やかになるというものがあります。あまり人間社会の残酷さを強調したくはないのですが、そういったものに傷付き、打ちのめされた人間として、人間社会にはもう絶望しか感じ得ないからです。


昨今のTVプログラムが、動物もののオンパレードなことも、そういったことを裏付ける結果になっているのではないでしょうか?

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