会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

身代わり忠臣蔵

私は基本的に邦画は終焉していると思っています。


日本の映画のなかで唯一気を放っているのはアニメです。アニメは日本の文化の象徴ともされ、その緻密なアニメワークは世界を魅了しています。CGが全盛となりつつありますが、まずキャラクターの線を手書きで描くというのが大事だと思っています。手書きの精神さえ遵守していれば、そこにアニメーターの魂が乗り移るような気がしています。


話しが逸れましたが、それに較べて実写の体たらくは目を覆うばかりです。実写と聞いて、まず期待するような作品は出て来ません。


『身代わり忠臣蔵』、『サイレントラブ』、どちらも予告編で見ましたが、狙いはなんなのか、なにをこの作品で訴えたいのか、サッパリ伝わって来ません。『身代わり忠臣蔵』の方は、『超高速!!参勤交代』から出て来た、コミカルな路線を受け継いでると思いますが、なんでそんなことをしなければいけないのか?という問いかけを、あっさりと飛び越えています。


『サイレントラブ』の方も、結局安っぽいお涙頂戴ではないのか?という疑問を拭い去ることは出来ません。予告編だけでお腹いっぱいです。


どうも聞くところによると、養成学校を出た優秀な人材はアニメ業界の方に流れて行ってしまってるとのことです。やはり日本が誇る文化ということで、目指す人が多いのでしょう。それに較べて実写の方は、殆ど抜け殻のようになっているとか。


例えば公開した週に、興行成績1位!とか大々的に宣伝しますが、それで映画館に行ってみればガラガラ、という現状なのです。よくあれで映画館はやっていけるな、と思います。


それもこれも、ク〇みたいな実写映画をぬけぬけと制作している映画会社の日和った映画人のおかげなのでは?と思います。企画の段階で、こんなモノはクソだ、と切り捨てる気骨のある人材はいないのでしょうか?

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