会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

〇んで行く街

こんにちは。


私が住んでいる静岡県は首都圏からそんなに遠くはないものの、なんとなく取り残された感があります。


県庁所在地の静岡市も、いまいちパッとせず、わざわざこちらから出掛けるかというと、怪しいものです。


なんというか、大都市圏によく見られるような、雑多ななかにも活気があるという、そういうい感じが無いのです。


人というのは正直なもので、多少汚くても、治安が悪くても、活気のある街を選びます。


そういう場所では人や物が流れ、活き活きしているという実感があります。なんというか、空気が澱んでいないのです。


私の県の地方都市、名前を出して申し訳ないのですが、例えば沼津市は、昔は行くだけでワクワクするような街でした。


それは昔はこちら側が本当になにもなかった、ということを差し引いても、数々のデパートが立ち並び、また商店街も仲見世という有名な商店街があったからでした。


それがいまでは殆どの百貨店が取り壊され、駅前はなんだか高いバリケードが目立ちます。再開発などと言えば聞こえは良いですが、土地の利用価値が無くなっているんだと思います。


このようになってしまった街というのは、景色のなかに、ほんのりと黒い靄(もや)が掛かっているような気がします。


どこかの店に入っても、その靄が陳列棚の隅っこに、掛かっているのです。


不気味ですが、本当にそれが見えることがあります。


これはいわゆる、〇んで行く街特有の、空気の澱みなんじゃないかと思います。

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