会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

熱中症予防でペットボトルがバカ売れなんて

こんにちは。


ここ数年、飲料水業界は未曽有の好景気に沸いていると思います。


熱中症という言葉が出て来てから、ポカリスエットやアクエリアス、お茶、その他ドリンク類が飛ぶように売れているからです。


原価的に見れば、まさに『ドル箱』でしょう。私の町にも某有名メーカーの天然水を製造する工場があるのですが、原材料といえばただの地下水です。それを汲み上げ、ペットボトルに詰めるだけで百ウン十円で売れるのですから、まさに濡れ手で泡という感じだと思います。


下請け業者も、ぐんぐん規模を拡げています。その工場と契約している運送業者は、配送のための倉庫をあらゆるところに建て、人を募集しています。そういった観点から言えば、地元に貢献しているのですが、やはりイケイケの空気があり、奢りが感じられなくもありません。


そういったことを鑑みて、私はこんなことで浮かれているんなんてヤバイぞ、と思います。


まず第一に、異常気象で儲かっているということは、決して喜ばしいことではありません。それは我々の暮らしに脅威を与えるものであり、やむを得ずに成り立っているという構造だからです。


マスコミが、飲料水業界が伸びている、などと囃し立てるのは、バカだからです。その先にあるものは我々の足元を揺るがす危機です。命の危険が差し迫っているのに、飲料水業界がプチバブルだといって、誰が浮かれていられるでしょう?


ペットボトルの製造にも、すくなからぬエネルギーが必要とされます。大きなローリーが工場に出入りするのを見ますし、あれだけのものを消費しているということは、その水を製造しているということ自体が、温暖化に拍車を掛けているということになります。


だから本当にヤバイという状況になったら、工場は稼働せず、みんなで水筒に水を持って行こう、ということになるでしょう。それならいまのうちに、ペットボトル飲料はなるべく買わずに、水筒を持って行くということに慣れて置いた方がいいと思います。


好景気に沸いている飲料水業界ですが、『濡れ手で泡』の次は、『水もの景気』を実感することになると思います。

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