会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

AIを活かすには

こんにちは。


いまの世界の趨勢としては、資本主義の方が支持を得ている感じです。共産主義は、その代表的な国家がふたつとも独裁的な側面を帯びて来ており、受け入れられないという人が多いようです。


では、資本主義は共産主義に対して優ってるかというと、実はそうでもないということに気づく方も多いと思います。


資本主義は自由競争という名の下に、能力を発揮した者がそれに応じた成果を受けることが出来ます。それは結構なことなのですが、その限度が決められていないので、富を築いた人が圧倒的にその地位を固めてしまいます。


そして自分たちの近親者や縁故に圧倒的に優位なシステムや、他の人がなかなか立ち入ることの出来ない強固な城を作り上げ、共産主義とはまた別の形での不均衡が生まれてしまいます。また一度確立された不均衡は、なかなか解消されないのも特徴です。その不均衡を解消するためには、戦争や天変地異などの、いわゆるグレートリセットなる事象に頼らなければなりません。


日本が戦後、奇跡の復興と呼ばれる経済成長を遂げたのも、敗戦という、他国からの改革を受け入れざるを得ない状況にあった、という側面があります。それまでの小作人と大地主、という圧倒的な支配構造が、農地改革により分解されてしまった。これは日本の内政だけでは絶対に出来ていない革命です。いまの状況で言えば、政治利権を持っている人々の、すべての権益をはく奪してしまうのと同じことです。それを自分たちだけの判断で出来るか、ということです。


そこでいま盛んにその存在が世に広まって来ているAI、いわゆる人工知能の登場です。


このAIをなにに使うべきか、というと、国の中枢とまでは言いませんが、国内政治のもっとも人数を必要とする部分に当てがってしまうのです。即ち、役所や税務署などが担当している事務的な手続きを、このAIに置き換えてしまうのです。


AIなので、事務員のミスによる不正な受給なども発生しません。手続きに来た人が正確な数値を入力しさえすれば、それに沿ってあくまでも機械的に処理をこなして行きます。そこには縁故や地位による忖度などは発生しません。


そうすれば、いま国の制度に不満を持っている多くの国民も、むしろAI大歓迎という心境になるはずです。国家が内包している病巣を、この機会に根絶してしまうのです。


私はそれこそが、AIというものの持つ可能性のひとつだと思います。

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