会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

バイアスが掛かった記事に思うこと

こんにちは。


二、三日前に、ちょっと面白い記事を見つけたので紹介します。



昨年大麻が解禁になったタイで、日本人観光客が面白半分に吸引して、錯乱、病院搬送されるなど、大変なことになっている、という記事です。


ここでちょっと疑問に思うのは、大麻は確かダウナー系だった筈だということです。錯乱、搬送、ということはアッパー系の薬物の症状じゃないのか?


この記事を注意深く読むと、様々なバイアスが掛かっていることがわかります。


”現地英字紙バンコク・ポストはチェンマイの薬局店員の話として、客の9割が日本、中国、欧州、米国など外国人観光客であることを紹介している。


まず、客の9割が日本、と頭に持ってくることで、あたかも日本人が突出してるように思わせるような記述になっています。そんなことはなく、9割が外国人観光客だということだと思うのですが、句読点の打ち方で、日本が抜きん出ているという印象操作をしています。


また、


”在タイ日本大使館によると、錯乱した日本人が「襲われる」「命を狙われている」などと電話してきて保護したり、病院に搬送された際に大麻使用は海外旅行保険の適用外として高額な医療費を請求されたりする事案が発生。


とあります。太字の文章はタイで大麻を吸引して気分が悪くなって病院に掛かると、保険適用外となりますよ、そのつもりで居てね、と警告を発している感じです。これが事案が発生、という締め方になんとなく不釣り合いです。あたかも、日本大使館のとにかく手を出させないという意向を反映させているように思えます。


タイの識者は、大麻は未成年者の脳の発達を妨げるとともに精神的な問題を悪化させると指摘。タイ保健省も、吸引した未成年者は自殺する割合が3、4倍に増えると警告している。”


タイの識者、というのはいったい誰なのでしょうか?識者というからには名前を出してもいいと思います。また未成年者の脳の発達を妨げるというのなら、成人した大人は用法用量を守って、正しく服用さえすれば問題ないということになります。精神的な問題も悪化させるというより沈静化させる方に向かうのではないでしょうか?それが昨今注目されている医療用大麻の効用だと思います。


このように、日本のお役所関係のバイアスが働いた新聞記事、とにかく大麻を危険薬物扱いしたいという意向が透けて見えています。

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