会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

奴隷製造国家

こんにちは、curiosです。


TVやYouTubeなどの、日本大好きコンテンツには色んなものがあり、きっとある種の日本人は、虚栄心をくすぐられているんだろうなと思います。


でも私は、身近にいる外国人の方々を見て、あんなに日本大好き!なんて思っている人はいないと思います。コンビニなんかで最近働いているベトナム系の方々は、日本なんて、勿体ぶっている割りにはさほどでもないなと思っているのではないでしょうか。


そろそろ、日本人はああいった滑稽な自画自賛行為をやめるべきだと思います。日本人が勤勉で正直者で、世界でも有数の経済大国、というのはもう過去の話しです。アジアの諸国がお手本にしたという日本ですが、もうその片鱗も見当たりません。いまは功利心と猜疑心を利用した、奴隷製造国家に成り下がったと思います。


そんな大げさな、と言うかも知れませんが、日本が奴隷を生み出すような構造になっているのは事実です。映画『マトリックス』にある仮想現実の世界、あれはまんま日本の姿です。奴隷になっているのに気付かず、世界有数の先進国だと胸を張る。そうして死ぬまでその奴隷の再生産システムを維持し続ける、愚かな民衆たち・・・。


その民衆たちは自分たちの真の姿から目を逸らすために、日本は素晴らしい国だ、日本は世界からこんなに尊敬されている、という情報に乗っかります。そんな情報を流して置けば取り敢えずいまの悲惨な現状を、見なくて済むからです。これはまさにマトリックスの、赤いカプセルを飲むか、青いカプセルを飲むかを選択する、ネオの葛藤だと思います。


そこから赤いカプセルを飲んだネオは、『機械』に管理されている人間たちのグロテスクな姿を見て、戻してしまいます。自分たちがこの世界の支配者だという思い込みから、奈落の底へ突き落されたような衝撃を味わうのです。


私は決して自分を美化するわけではありませんが、新卒で社会人になった頃から、なんでこんなに皆な仕事に骨身を削るんだろう、と思っていました。また私にもその骨身を削らせるような工程を、そのまま押し付けて来ました。私はそのために傷付き、社会人として失格の烙印を押されました。


でも私にはわかっていました。異常なのは私ではなく、『お前ら』だと。日本がこんなに先進国になったのは、その勤勉性のおかげだなんて言いますが、そんなものを発揮しなくても先進国にはなれます。先進国というのは優れたアイディアとそれを育む土壌があるかどうかで決まります。


そして日本にはもうその土壌はありません。功利を焦るあまり、基礎研究や、文化的な成熟をおざなりにして来たからです。いまの日本は、それらの残骸によって、辛うじて先進国の座に残っているだけです。


私はそういう盲目的な人間どもに散々小馬鹿にされて来ました。ですが真実を見極める眼はあると思っています。そうして自分を苦しめて来たこの構造が、どこからやって来たのか、またそこから逃れる手はないのか、ということを、探って行きたいと思っています。


ネオほど格好良くはありませんが、同じ苦しみのなかにいる人たちを救いたいと思っています。

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