会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

既得権益を解消させる時期

いまの日本の社会・経済的問題のほぼすべてに関わって来るのは所謂『既得権益』の問題です。


政治、企業、団体、それらのすべて、既得権益を如何にして死守するかということに心血を注いでいる、といっても過言ではありません。


一度手に入れたものはなにがあっても手離したくない、このまま美味しい汁を吸い続けたい、そういう思いがこの社会全体に蔓延っています。


それらを解消するのは難しいように感じます。人間の性として、貰えるものならどんなものでも貰って置きたい、そういう思惑が働いているからです。


今朝NHKを点けたら、男女のアナウンサーがしみったれた表情でニュースを読んでいて、そのニュースの内容も本当にしょうもなくて失笑してしまいました。


探査機の月面着陸のニュースで、JAXAは一応は成功したが、動力源として切り替わる予定の太陽電池が作動せず、残ったバッテリーで探索しなければならない、ということでした。


これだけのことをアナウンサーだけでなく、解説委員も動員して解説していました。


・・・何百億というお金を掛けたはずのプロジェクトが、太陽電池が作動しないということで、大幅に制限されてしまう。これって完全に日本の宇宙開発事業は『終わってる』ということの証明に他ならない、と思うのですが、その解説委員も、


「ともかく、直径100m以内に着陸出来た、ということが、日本の宇宙開発技術の証明に繋がる、ということだと思います」


と締めていました。


・・・アメリカもロシアも中国も、はたまたインドに至るまで、その領域なんてとうに追い越していると思うのですが。


私はこれが、『既得権益にしがみつくことしか考えていなかった団体の末路』だと思います。NHKも、JAXAも、どちらもコテコテの既得権益団体に他ならないからです。


日本は島国という構造上、どうしても調和を良しとしてしまいます。ですのでどれだけNHKやJAXAがしょうもない組織に成り下がったとしても、自分たちだけでその解体を実現させるなんてことはほぼ不可能です。


唯一の可能性は、戦争や外圧によってそれらの構造を変えざるを得ない力が働くことです。第二次世界大戦によって財閥が解体され、農地改革で地主と小作人の関係が無くなってしまったように。


ですがいつまでも外からの手ばかりを頼ってばかりではいけませんし、いつそのような力が働くかもわかりません。


そろそろ自分たちで、国を変えるような改革を起こさざるを得ないときに来ている気がします。

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