会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

なぜカフェ?

こんにちは。


私が住んでいるのは過疎化が進んでいる田舎町です。過疎化の波は至る所に見られ、町全体が死んでいるな、と思わせられることもあります。


このところ役場に行く用事が多かったのと、元から図書館にはよく行くので、町役場と文化センターの両方に足繁く通いました。そしてその両施設に、カフェブースが設けられていたのをなんとなく見ていました。


役場の場合は入ってすぐの四角いスペース、文化センターは受け付け前の広場です。


役場に行くときは、目的の課に行って書類などを申請するので、そのことで頭がいっぱいです。またお世辞にも開放的な雰囲気とは言い難いので、目的が達せられたら速やかに退散したいところです。


文化センターは、一応は住民のための憩いの場という位置付けですが、町の文化センター特有の薄暗い雰囲気で、お世辞にも居心地がよさそうとは言えません。事実、全然賑わっていません。カフェというのは人が自然に寛ぎたくなるような空間にする必要があると思います。


いったいこんな公共施設のカフェなんて、誰が利用するんだろう?そう思っていたところ、役場の方は早々に閉め、文化センターの方も事実上の閉店状態です。私のそういうところに関する見立ては、間違っていなかったわけです。


役所や公共施設に勤務する人に欠けているのは、こういう視点だと思います。福利厚生の一環で、ここにカフェを建ててみよう、というのではなく、来てくれた人がここで寛ぎたいかどうか、自分が来訪者だったらどう感じるか、というパブリックな視点です。


ただでさえ薄暗い役場の、ただでさえ長居したくもない空間に設えたカフェ、大げさですがそこには『絶望』しか感じることが出来ません。こんなところでお茶なんて誰がするんだ?それなら家に帰って自分で淹れた方がマシだよ、なんだか昔の体育館を思わせるんだな。


カフェ、という言葉に嫌悪感すら感じ始めている自分が居ます。

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