家で育ったスズメ(2)
こんにちは、curiosです。
https://brokenedge.muragon.com/entry/321.html
以前に紹介した体の弱ったスズメですが、なんとか持ち直したようです。
相変わらず毛はボサボサですが、屋根に上がれるまでになり、まだ生命力を失っていない様子。ただ右目が開かなくなっていて、左目もわずかしか開いていません。家の近辺だけ移動していればいいのですが、他所の土地へ行ってしまったら、カラスなどの外敵にやられてしまいそうです。それさえ無ければエサも水もあるし、まだまだ生き延びることは出来ると思います。
こういう弱りかけた生き物を見ていると、なんだか自分に重ね合わせてしまい、応援したくなります。野生の生き物はその時が来るまで、ただひたすら生き続けます。それは至ってシンプルで、迷いがありません。
私も、ただ死ぬまで生きればいい、というのを頭ではわかっているのですが、そこまでの悟りを開くことが出来ません。人間は、ただ生きるためにはあまりにも複雑で入り組んだ世界を造り上げてしまいました。
宗教が、そこから解脱する役割を担っていたと思いますが、いまでは宗教がその真っただ中にいて、金、色、権力と言った様々な欲にべっとりと塗れています。また宗教は、孤独という現代特有の病につけ込んで来るといいますが、私は例え孤独であっても、そんなもの誰が入るか、と取り合わないで来ました。それが出来たのは、こういった自然のなかでの教え、のようなものが生きていたからだと思います。
死んで極楽浄土へ行くためにお布施を、なんてのははっきり言って脅しですからね。生きている間にそういうものを目指すのが普通でしょう。最後まで自らの生を生き抜くこのスズメの姿を見ろ、と言いたいです。