どうせ死んでしまう・・・私は哲学病

- どうせ死んでしまう・・・・・・私は哲学病
- 角川書店
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中島義道さんの著書、『どうせ死んでしまう・・・私は哲学病』を読みました。
この中島義道さんという方は哲学者で、生粋の人間嫌い(と私には見える)でも有名です。
他の著作も幾冊か読みましたが、私の性格にさらに輪をかけてややこしくした印象です。
この方の根本姿勢は、
「自分の意志ではなくてこの世界に生まれ、そしてもうじき死んでいかねばならないこと、このことにいかなる意味があるのか」
という問いかけを、幼少の頃から痺れるほど繰り返して来た、というもので、なかなかに壮絶な半生だと思います。
この方は東大教養学部、東大法学部を卒業ということで、頭の良さは飛び抜けているのですが、それでもこういう悩みに苛まれていたということで、なんとなく親近感を抱いてしまいます。
この本のなかで感銘した箇所を挙げると、氏の主催する無用塾の門戸を叩いた一般の方の例で、
『彼らは社会生活にまったく不適格なほど「こころの病」を患っているわけではない。自分に合った地味な職場を選び、ごまかし通しがんばり通して周りの空気に合わせていけば、どうにか生きながらえそうなのだ。だが、それはなんという味気ない人生なのだろう』
と書いてある箇所で、まさに自分のことが書いてある、と感動しました。
恐らく実際にあったら、かなり気難しい人だと思いますが、ここまで自分の心的葛藤を代弁してくれている方に、一度お逢いして感謝の念を伝えてみたい、なんて思ってしまいます。