会社生活を駆け抜けた日々

山登りと読書の日々

暑い

curios

今日は朝から気温が上がり、たちまち猛暑となってしまいました。


いままでが比較的涼しかったせいで、暑熱順化がまだ出来ていなかったらしく、息切れを感じました。


草もグングン伸びて来ていて、手入れをしていない家ではまさに『草いきれ』を感じました。


『草いきれ』などという言葉は、いまの若い人は知らないんじゃないかと思います。


雑草が生い茂った空き地などに入るとムワッと感じる、青臭い植物の匂い、もしくは熱気のようなものです。


おなじ表現で、『人いきれ』というのもありますね。


雑踏や、盛り場などで感じる、こもる人の匂いや熱気です。


どちらも鬱陶しさと同時に、なにやらエネルギーのようなものも感じさせる言葉です。


最近めっきり聞かなくなりましたが。


植物が発する匂いには、どこかたくましさを感じさせるものがあります。


『カラマーゾフの兄弟』にも、春先に萌え出る粘っこい若葉が大好きだと、兄イワンが弟に告白するシーンがあります。


「春先の粘っこい若葉や、青い空を、俺は愛しているんだよ、そうなんだ!この場合、知性も論理もありゃしない。本心から、腹の底から愛しちまうんだな、若い最初の自分の力を愛しちまうんだよ・・・」


兄イワンは滅多にこんなことを言わない冷笑家ですが、弟との別れに際して、こんな本心を吐露しています。


粘っこい若葉というのは、雑草の生い茂る土地が発する『草いきれ』にちかいものがあるのではないかと思います。


私もその匂いというのは決して嫌いではありません。

×

非ログインユーザーとして返信する