会社生活を駆け抜け(た)日々

山に釣りに、リタイヤ後の人生を謳歌する日々です

ニワトリの死

先日飼っていたニワトリの、2匹目が死にました。


1匹目は4月の初旬、2匹目は5月と、立て続けに逝ってしまった感じです。


2匹はとても仲が良く、恐らく1匹目が死んでしまったことで、相当堪えたんだと思います。そのため生きる気力というものを失ってしまったのではないか、と思われます。


飼っていた年月は3年半ほど。ウチに来た時が生後6ヵ月だったので、4歳で死んだことになります。


毎日卵を産んでくれ、とてもいい自家製卵を供給し続けてくれました。


死に際は、1匹目はうずくまったままの自然死で、2匹目は引きつけのような症状を起こしてその後死にました。


2匹目のときは朝からとても苦しそうで、引きつけを起こすたびに胃液のようなものを吐きました。


辛そうなので、鎮痛剤をお湯に溶かし、注射器で上げようと思い、作って持って行ったら、もう死んでいました。


ニワトリの死はとても潔いです。


人間のように、老衰してから誰彼呼びつけて世話をさせたり、悪態を突いたり、そんなしちめんどくさいことにはなりません。


死んだ後も、庭に穴を掘って埋めるだけです。


親戚知人一同をバカデカいお堂に集め、ありがたいお経を唱えて神妙な気持ちにさせ、故人の生前を厳粛なものに仕立て上げる、そんな手続きも必要ありません。


ニワトリのように逝きたい、と思いました。

みや古食堂

246バイパスを通っていて、普段から気になっていた食堂に初めて入ってみました。



一見して運転手さんの食堂だというのがわかります。口コミでもその量がハンパじゃないということです。


祝日というのがいい方向に作用したのかわかりませんが、店内は普通の混み具合でした。


メニューを見て、わさび丼をまだ食べたことがないので、この機会に食べてみようと思い、注文します。ただこの店の売りはドカ盛りの豚の鉄板焼き定食なので、すこし大人しめになってしまうのは否めません。



そしてわさび丼が運ばれて来ました。わさびを自分で摺りおろして丼にかけるというもので、ツンとしたわさびがかつお節ご飯によく合います。ただほかにおかずがなく、物足りない感じもしました。やはり男は黙って豚の鉄板焼きだなと思いました。今度は定番を頼んでみようと思います。


ただこんな定食屋でわさび丼を食べれたのは収穫でした。

やつらの足音のバラード

私が小学生当時、夕方の4時から6時頃までは、昔のアニメの再放送枠でした。


学校から帰って来て、しばらく我慢していれば、夢のアニメだだ流しタイムに突入したのです。


昔のアニメには色々なことを教えて貰ったような気がします。


昔のアニメはおどろおどろしいものが多く、暗いタッチとも相まって、ある種のカオスを提供していました。また社会の理不尽さのようなものを扱った内容も多かったと思います。ドロロン閻魔くん、妖怪人間ベム、ゲゲゲの鬼太郎、ルパン三世。


どれも楽しいというだけでなく、この社会に潜む恥部や暗部をなんらかの形で引き摺り出そうとしていました。


いまの時代では放送コードに引っ掛かるような内容も平気で流しており、当時の社会の大らかさというか、反体制の人たちの逞しさを感じさせました。


さて、そんなおどろおどろしい系が群雄割拠するなかで、スコーンと突き抜けた作品もありました。


マンモスが大地を走り、石おのを持った原始人がそれを追い掛け、死神が馬に乗って人の首を刈ろうと奔走します。



この『はじめ人間ギャートルズ』は、いろんな意味で子供心をくすぐりました。いちばん惹かれたのはあのマンガ肉です。


こんな肉を、登場人物たちが手で持ちながら口で引きちぎって食べます。そのさまが見ていてとても美味しそうで、子供心に、いつかあんな肉を食べてみたいと思うようになりました。


また昔のアニメは主題歌やエンディングテーマも深いものがありました。アニメを見終わった後、アツくなっている頭を、ジーンと冷やしてくれたり、しんみりとした感情で満たしてくれたりしました。


そのなかでも秀逸なのが、『やつらの足音のバラード』です。これはマンガ原作者の園山俊二さんが作詞し、かまやつひろしさんが作曲しました。



あのアニメのバカバカしい内容から一転、宇宙の誕生を思わせる、壮大な叙事詩のようなエンディング、これはシビれました。聞いているだけで、宇宙に誕生した当時の、吹きさらしの地球にいるような気がします。


大げさでなく、私はこの曲が日本で作られた歌のなかでベストなんじゃないかと思います。