会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

地方が置き去りにされている

いまの日本の経済は、一流企業に勤めているサラリーマン、資産家などが、とても過ごしやすい状況だと思います。


一方、時給千数百円で働くパート、バイト生活の人たちにとっては、ジワジワと真綿で首を締め上げられているような状況です。


デフレ時代にはその時給でも良かったのですが、物価が先に上がって来るコストプッシュ型インフレになってしまい、物価の上昇に給料が遅れて追い付いて来る、もしくは追い付いて来ないというジレンマに陥っているからです。


政府は企業に、物価上昇に見合った賃金のアップを呼び掛けていますが、その効果は大手企業ばかりで、その下に何千とある中小企業には届いていません。それどころかその下に位置する派遣・パートの方たちは、いわば蚊帳の外に置かれているような状況です。


いいのか?本当にこれでいいのか?と思わざるを得ません。


日本の中心にいる、大手企業の面々や、官公庁などで働く人々、我が世の春を満喫していると思いますが、その春は長くは続きませんよ?


貴方がたが住んでいる東京には、人が押し寄せ、その効果で物も集まり、毎日いろんなイベントが催され、楽しい日々だと思います。


ですが一億総中流と言われた日本の最大の長所は、いま崩れ去ろうとしています。


地方のライフラインがガタガタになり、生活が成り立たないなんてことになったら、東京に流れて来る物資の数々は、恐らく半減することでしょう。そして多くの人たちは中核都市に居を変え、古き良き日本の原風景は、ただの荒野となってしまいます。


地方に於いて生活をして行こうとしている人たちは、日本のそういういい面を守ろうと頑張っている人たちだと思います。


なんでも東京、東京に出ればいいことがある、そんなイージーな発想に感化されてはいけません。

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