会社生活を駆け抜けた日々

山登りと読書の日々

奴隷根性丸出しの人種

curios

私がセミリタイヤを意識し始めたとき、まだ『FIRE』というライフスタイルは一般的ではありませんでした。


なんとかしてこの奴隷のような会社人生を終わらせたいと悶々としていましたが、最終的には中途離脱という形で終わらせることになりました。


55歳で離脱することになったのは、自分的には早くもなく、遅くもなくといったところだと思います。


もちろん60歳まで頑張れば退職金も満額で貰えるし、年金受給までのタイムラグもすくなくなるのでそれに越したことはないのですが、こればかりは人生の成り行きなので難しいところです。


会社生活というのは奴隷に等しいという認識を持っていたので、ここまで勤められたこと自体奇跡なのかも知れません。


私は現在、ちょっとした臨時の仕事を抜きにすればなにもしていませんので、大多数の人が想像するFIRE民のライフスタイルを踏襲していると思います。


それは基本的にはなにもしないというライフスタイルです。


この基本的にはなにもしないというライフスタイルを、すんなりと受け入れられるかどうかが、FIRE民になれるかなれないかの分かれ目だと思います。


いま巷で騒いでいる、FIRE否定論者の大多数は、このライフスタイルに拒絶反応を示しているだけだと思います。


お笑いの人や、文化人なんかは、こういうことに対してあまり目クジラを立てない人種だと思っていたので、意外ですね。


さて、こういうFIRE民に対して、なにかをしていないと落ち着かない、気が休まらない、という人たちがいます。


これが典型的な『奴隷根性丸出しの人種』です。


こういう人たちは一見勤勉で、社会に貢献している、と思われがちですが、そうではありません。


ただセカセカしていないと自分のなかの『空疎さ』が目に付いてしょうがないのです。


そのために、暇があれば身体を動かしたり、なにかの作業に没入しています。


それだけであれば別に誰も文句はいいません。


問題なのは、その姿を人に見せ付けてマウントを取ろうとすることです。


自分がこれだけやってるんだから、これだけ会社に貢献しているんだから、というのを、身体全体で表現して来ます。


オイオイ、ちょっと待ってくれよ、それはお前が好きでやっていることだろう?という問いかけも、アイツは怠け者でけしからん、という文法で打ち消されます。


(おいおい、それじゃ会社の思うツボじゃないか・・・)、私がこれまで何千回も呟いて来た心の叫びが繰り返されます。


いま、日本は労働人口の減少が問題となっていますが、こういう人種がいる限り、半減してしまう、ということはないと思います。


セミリタイヤやFIREといった生き方を選択した人たちが、それに対して非難されるということも恐らくないでしょう。


なぜなら彼らは盲目的に、ひたすら働くという選択肢を、喜んで享受する人種だからです。


そして彼らは、金銭的な豊かさを第一義とし、精神的な豊かさを追求している人種の、心情というものをまったく理解出来ません。


だから我々セミリタイヤーやFIRE民は、進んでそのようなところに飛び込む必要はさらさらないわけです。


オレは社会に貢献している、オレはこれだけのものを築き上げた、というマウントに対して、憐みの情で接してあげればいいことです。

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