ミスト
今日は検針の仕事を午前中やっていたのですが、どうも調子が上がらず、切り上げました。
風が強く、色々やり難い日でした。
また検針メーターの位置が、なかなか見付けられず、リズムを掴めませんでした。
検針メーターの位置が見付からないと、家の周りをウロウロとさ迷うことになり、必然的に家の人から疑惑の目を向けられることになります。
作業服を着て、腕章を付け、検針員の証明書を首から提げていても、疑惑の目を向けられるのです。
こいつらは本当にア〇だな、と独りで毒付いてみるものの、あきらめる他ありません。
却ってそのような視線を浴びることに快感を覚えるぐらいふてぶてしくならないと、やってられない仕事ともいえます。
おまけに今日はそういう人たちの機嫌が殊のほか悪く、なんだこいつは、という視線を無遠慮に投げかけて来ます。
荒れた天気のせいでしょうか。
古い集落というのは閉鎖的で、余所者を排除しようとする思考回路が働いているように思えます。
だからますます人を寄せ付けず、廃れていく、という負のスパイラルに陥ってしまうのだと思います。
この仕事を始めてから、真剣に、この町に留まっていてはいけない、と思うようになりました。
廃れた集落に住んでいる人を批判している私だって、いずれそのような思考回路に支配され、醜態を晒すことになると思います。
あのような人種にはなりたくありません。
後味の悪い結末のトップ10に上げられる映画、『ミスト』。ある日、アメリカの片田舎の町に、突然謎の霧が舞い降りて、その霧のなかに蠢くものが町を恐怖に陥れます。
ですがそれよりも厄介なのが疑心暗鬼になった人たちで、その人たちが巻き起こす騒動こそが、負のスパイラルを生み出していく、という救いのなさ。
なんとなく、私が今日感じた救いのなさに似ているな、と思いました。