日本の書店が10,000店を切る
日本全国の書店の数が、昨年度末で10,000店を割ったそうです。
書店というのは大都市に集中していて、地方の町や村ではほぼ消滅していることを考えると、地方の人が本屋に行って実際に手に取り本を選ぶという機会は、ほぼ失われたと思います。
私は高校生の頃、学校帰りに本屋に寄り、立ち読みをするというのがせめてもの救いになっていました。
その頃はコンビニなどなく、また私の帰る方角はなにも施設がなく、その本屋がなかったら、本当に味気ない生活を強いられていたと思います。
本屋さんにとってはいい迷惑だったかも知れませんが、社会人になってからはその本屋で雑誌や文庫本を買っていましたので、恩返しは出来たのではないかと思います。
その本屋は個人経営の、如何にも町の本屋という感じの店だったので、15年後ぐらいには閉めてしまいましたが。
いまではAmazonなどのオンラインショップで本を買う人が増えたと思いますが、実際に書店に行って、数多の本のなかから自分の読みたい本を探す、あのワクワク感は実店舗の特権だったと思います。
Amazonで効率よく読みたい本を選んで、送ってくれるというのも確かに便利だと思いますが、自分の守備範囲外の本に関してはまったく縁がなくなってしまうということになりますから。
必然的に自分の興味のあることにだけしか目が行かず、偏った視点が身に付いてしまうのではないかと思います。
いまの世相がどちらかといえば寛容さがなく、批判するターゲットを見付けたら、その人を徹底的に叩く、という風潮なのも、そういった視点の偏りに原因があるのではないかと思います。