会社生活を駆け抜けた日々

山登りと読書の日々

アッシャー家の崩壊

curios

仕事の方もあと1日で終わりそうです。


この三連休中は、天気が晴天というわけではなく、風が強かったり雲が多かったりの、どちらかといえば荒天といえるものだったと思いますが、そんななかの方が仕事が捗るという不思議さがあります。


おどろおどろしい光景に、なんとなく気分が沸き立つというか、自分にとって心躍るものがあるように感じられます。


こういう天候のときに思い起こさせるのが、エドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』です。


「季節は秋、日がな一日、気だるく暗く静まりかえって、空から雲が重苦しくたれこめる中を、わたしはただひとり馬に乗り、無類なほど鬱蒼とした地方を旅していた。そしてとうとう、夜のとばりがあたりを包むころ、陰鬱なるアッシャー家の屋敷を目にすることになったのだった。なぜかはわからないが、その屋敷を一瞥するや否や、度し難いほど暗い気分が心に染み込んだ」


冒頭からして、ただならぬ不穏の気配が立ち込めています。この、『雲が重苦しく垂れこめる』という光景が、どうやら私のなかのツボを押してしまったようです。


昔から、このような荒天の気配というものが堪らなく好きでした。スカッとした青空なんかより、どんよりと雲が垂れ込めた空の方に心を動かされるものがありましたね。だから、


『空が晴れていて、気持ちイイー!』、なんていう人は、すこし能天気過ぎるんじゃないか、なんて思っていたりしました。


そんな空よりも、いまにも一波乱ありそうな、雲が低く立ち込めた空の方に、断然心がときめいていた記憶があります。


アッシャー家とまでは行きませんが、暗く低く垂れこめた雲が伺える光景です。

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