恵方巻き
そういえば最近、恵方巻きのことをあまり聞かなくなりました。
この恵方巻きというのが流行り出したのは、確か2000年を過ぎてからのことだと思います。私の住んでいる中部地方では、節分にその年の方角を向いて太巻きを食べるなんて風習は、もともとありませんでした。
初めて恵方巻きなんてものを見たのは、確かコンビニのファミリーマートだったと思います。棚にデッカく『恵方巻き』なんて文字が書かれていて、その上に太巻きが並べられていました。そして今年の方角はどちらどちらなので、そちらを向いて食べようなんてレクチャーまで載っていました。
いったい、こんなもの何処から来たんだ?ただの太巻きだろう?ということで、買いませんでした。そんなもの、見たことも聞いたこともないし。
どうやら、食品業界が生み出した新たな流行りの風習らしい、ということがわかり、その浅はかさみたいなものにげんなりしたのを覚えています。節分なんて、豆まきをする程度でいいじゃないか、と思いました。
そして、その恵方巻きが売れ残り、大量に廃棄処分されているという問題を知り、なお更その思いが強くなりました。食品業界がわざわざそんな流行りを作り出し、元からあった風習のように見せかけて、『ただの太巻き』を消費者に押し付け、そして売れないと見るや大量に廃棄処分をする、これは食料危機が叫ばれている現代にあって、驚くべき行為です。
昨年度のコンビニでは、94万本、7~8億円相当の恵方巻きが廃棄処分されたと聞きます。これがどの程度の数字かはわかりませんが、わざわざそんな風習を仕立て上げて、売る必要もない太巻きをガンガン作り、まるで生ゴミのように捨てて行くというのは、あり得ないぐらいの愚行じゃないかと思いました。
ですが、ほかの季節のイベント、クリスマスのケーキやチキン、お正月のおせちなんかも、きっと似たり寄ったりの構図なんだろうなというのを想像すると、ちょっと暗澹たるものがあります。
こんなことをやっているから、地球環境が牙を剥いて、人類を排除しようとしているんじゃないか?という気がしました。