登山のいいところ
登山という趣味のいいところは、たくさんあります。
まず、身体にいいところです。
一日中山のなかを歩き回るので、運動量ということに関しては、物足りないということがありません。また、急な岩場を登るときには足だけでなく手も使うので、ほぼ身体全体を動かすことになります。
また、景色も目まぐるしく変わるので、飽きさせません。
遠くにこれから登る山の稜線が目に入り、どんな山行になるんだろうと期待に胸が弾みます。登山道に入ってしばらく薄暗い林のなかを行くと、すこし心が落ち着きます。そこからいきなり視界が晴れ、遠くの山の絶景が飛び込んで来ます。そのときの感動というのは、まさに身体全体で味わうという感じで、他では味わえないものです。
また、大きな樹木や様々な草花の姿も、目を楽しませてくれます。それにそれらの草木が浄化してくれた空気のなかを歩くので、次第に健康になって行くような気がします。このように、まったく悪いところが見当たりません。
ですが、これらのことは、実はさわりに過ぎないというか、もっと根本的かつ命題的ないいところがあるのです。
それは、お金がかからないというところです。
これは散々言い尽くして来たので恐縮ですが、世のなかの数々のコンテンツは、如何にしてお金を使わせるかというところに焦点を当てて開発されています。1日遊んで、500円で済む遊びというのはなかなか見つかりません。また、時間限定でならありますが、1日まるまる時間を費やして500円、なんてのはまずない筈です。
相変わらず話がセコいといわれるかも知れませんが、セミリタイヤをしている身としては、ちょっとこれ以上の趣味はないんじゃないか、と改めて実感しているところです。
このまま山を歩き回って、そして歳を取って朽ち果てて行くのが私の進み行きのような気がしています。
また、そのように朽ち果てて行きたいものです。