会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

サービスエリア

こんにちは。


足柄サービスエリアに、行って来ました。町が発行しているプレミアム商品券が使えるからです。



土日のサービスエリアというのは、なんとなく祝祭的な雰囲気を醸し出しています。往く人、来る人、それらの人たちの胸に去来するものが手に取るように伝わって来ます。


精一杯おめかしして男性陣の気を引こうとする女の子たち。カフェテリアでお茶している、なにか商売をやっていて羽振りがよさそうな男性、ケバそうな女友達を連れています。家族連れで、イートインで小休止している方々、どちらかといえば親御さんの方がホッとしているようです。旦那さんの身体が不自由で、寄り添うように歩いている中年のご夫妻、サービスエリアが、安らぎのひと時なのでしょう。


ドッグランで犬を散歩させている方々、色んな犬の品評会みたいになっています。売店にいる売り子も、愛想のいい人からシケたような顔をした人まで様々です。


そういうのも含めて、人間の様々な一面を覗くことが出来る、まさに『人間交差点』といえる場所だと思います。


私も子供の頃、何処かへ用事で出掛けるとき、サービスエリアに寄ることがなによりも楽しみでした。ひょっとして目的地なんかより、サービスエリアに寄ることを心待ちにしていたかも知れません。ソフトクリームなどが目当てだったのもありますが、雑多ななかで色んな人たちの希望や躍動などを感じる空間に、魅せられていたのかも知れません。


空気がとにかく動いている、という実感がありました。決して澱んでいなかった。それは人がこれだけ行き来し、留まっていないからなのでしょう。


人が往来し、流れて行くスペースにはなにか『気』のようなものが発生します。その『気』に身を任せているだけでも特別なものを感じることが出来ます。


昔から、人が集まる場所は邪気を追い払う効果があるとされていました。すこし最近どんよりとしたものを感じている方は、どこへ行くというわけじゃなくても、サービスエリアに行ってみては如何でしょう?

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