会社生活を駆け抜け(た)日々

55歳でひとまず会社生活に区切りを付けたその後の日々

会社にはロクなヤツがいない

まず私の人生における大前提ともいえるスローガンを書きましょう。


『会社にはロクなヤツがいない』


です。これは真実です。
いや、なかにはいい人もいると仰る方もいるでしょう。はい、確かにいい人も居ます。ですがその「数」は圧倒的にすくなく、ロクでもないヤツの数からすればまさに『焼け石に水』状態なんです。
昔、社会の勉強で、『悪貨は良貨を駆逐する』という言葉を習いました。これは市場原理の法則性のようなものを表した言葉で、単純に悪いものがいいものを追い払う、という意味だけではないらしいのですが、こと会社組織内に至っては、そういう単純な意味だけで充分通用する言葉です。


悪いヤツ。私の頭の中では幾らでも浮かびます。人をコケにするヤツ。人を恫喝するヤツ。人が傷付くのを見て喜ぶヤツ。人にたかろうとするヤツ。本当に、会社組織というのは、法律に触れない程度の、ゴロツキ・犯罪予備軍の一大展示会のように思えます。


ではなぜ会社というのはそんな横行が許される場所なのでしょうか。それは、会社というのが一種の競技場であるからです。競争原理に従って、ほかの人より優れた成果を上げれば自分の会社内での地位も上がっていく。ひいてはその会社の株も上がっていく。これは競争社会にあっては極めて健全な状態です。


ですがその他人と競い合うことを、健全な方法で行うというルールを遵守していない人間がいます。つまり、純粋な成果で競い合うということよりも、その人の足を引っ張る、あるいはその人の人格や態度を攻撃する。そういうことで優位に立とうとしている人間です。


そしてそういう人間は、なぜか職場の評価がそれなりにあるんです。バイタリティがあるとか、ガッツがあるとか。これはまさに『悪貨が良貨を駆逐する』の体現でしょう。


恐らく、この社会においては、綺麗事だけではやっていけない、というのは事実です。私だってそんな赤ん坊のような幻想は抱いていません。ですが真面目に働こうとしている、或いは社会の良識のようなものを守って生きていこうとしている人間の出鼻を挫くような真似をしてはいけないと思います。


私は、最初に入った会社から、そのような行為のオンパレードでした。そしてそれが嫌で会社を変わり、そしてそのような行為がおそらくは会社というものの本質なんだろうなとわかるまで、幾つもの会社を渡り歩いてきました。社会的に見れば私は骨のない奴という見方が一般的だと思います。


ですがこの世界の本質が、『ルール無用金網デスマッチ』みたいなものだと、誰が教えてくれたでしょうか?誰も教えてくれませんでした。そして私は傷付き、本当に、この世を恨んでました。


そして先日、なにかの雑誌でFIREという言葉を知ったのです。これだと思いました。
今度はこちらが仕掛ける番です。

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